笠間焼
1869 明治2年 美濃藩(現・岐阜県)の陶器商 田中友三郎が「仕法窯」の1つ、関根窯を譲り受け窯業を始め、 「笠間焼」と名付け、販路を拡大することで始まりました。
1992年に国の伝統的工芸品に選定された笠間焼だが、実はその歴史は250年前に遡る。 江戸時代・安永年間(1772~81年)に笠間藩箱田村の名主・久野半右衛門が、信楽焼の陶工に出会い、窯を開いたのが始まりで、当初は「箱田焼」とも呼ばれた。
このように始まった茨城県笠間市を中心とした地域で作られる陶磁器である笠間焼には、次のような特徴があります。
決まった形式やデザインがなく、作家や窯元それぞれの自由な作風が楽しめる、丈夫で汚れに強い、主に釉薬による装飾技法が用いられています。
伝統的な形状から、モダンで斬新なアート作品まで、陶芸家たちの個性と創造性が光る作品が豊富に揃っている笠間焼は、蛙目粘土や笠間粘土を使用し製作されています。笠間粘土は、笠間地区より筑波山にかけて産出する花崗岩(御影石)が自然に育まれて風化堆積して生じた粘土で、粘りが強く、成形がしやすいだけでなく、鉄を含むため焼成後には有色となる特徴があります。
笠間焼は、昔は壺や甕といった日常生活で使用する器が中心でしたが、今では生活の器のほか、立体造形や伝統工芸などさまざまな作品がつくられています。
笠間焼の特徴は江戸以来の伝統を保持しながらも、それに捕らわれない自由な作風にあります。 また、釉薬の流し掛け、重ね描き、青すだれ、あるいは窯変といった釉薬による装飾技法も大きな特徴であり、現在も民窯で行われており、独特の温もりのある暮らしの焼き物になっています。(陶器・磁器)は笠間焼と呼ばれます。 昔の笠間焼は、 壺や甕といった日常生活で使用する器が中心 でしたが、今では生活の器のほか、立体造形や伝統 工芸などさまざまな作品がつくられています。 笠間焼は、信楽焼から影響を受けたため製法や形など似ている点が 多くありました。
笠間焼きの良いところは?
笠間焼(かさまやき)とは?特徴や体験・購入できる場所などが多く、頑丈な焼き上がりになのでとても用途が広いところにあります。
笠間焼はなぜ丈夫なのでしょうか?
笠間粘土は、強い粘りを持っており、粒子がきめ細かい為に丈夫な焼き上がりとなり、日常雑器等を作るには最適で理想的な土と言われています。
近年「笠間焼」が注目を浴びている理由は、歴史や伝統をもちながらも代表的なデザインや絵柄などの特徴というのがないからかもしれない。 それはつまり作家にとっては独自のデザインの作品を生み出せるし、使い手は作風を選んで普段使いにしたり来客用にしたりと多様な用途にできるということだ。
笠間焼が汚れに強いといわれる理由は?
笠間焼の多くは、蛙目粘土や笠間粘土を使用し製作されていて、粘りがあること、粒子が細かいことが特徴です。 そのため焼き上がりがとても丈夫かつ汚れにも強いので、日用品としても愛用されています。